Kino Plasmat.そもそもこのレンズはシネ用として開発されました。名前にキノと付いている理由です。動画用に高速のシャッタースピードを要求されたために明るいレンズが必要とされたのです 。元々シネ用に色々な焦点距離が用意されていて、それをスチルカメラ用に転用したわけです。バックフォーカスが短いため1眼レフには向かず、距離計連動カメラ用に作り替えています。当時ライカには明るいレンズが無かったので、ライカの代理店商社はA(I)型のライカのレンズにキノプラズマートやツアイスのビオターなどを付けたのでした。今も稀にLeicaA(I)型につけられた個体があります。 ライカスクリュウマウントとコンタックスCXマウントには50mmと75mmレンズが存在します。50mmは球面収差補正の目的で負のレンズを組み込んだために包括角度が制限され、35mmフルサイズまでに限定されているが、75mmはアトム判、6×45までカバーする。90mmになると6× 45〜6×9サイズまで包括してしまうのです。 かのエルノスター85mmF1.8は6×4.5までなので、いかに凄いかが理解できるでしょう  このレンズの対抗としては50mmならゾナーF1.5,75mmならビオターF1.5になるのでしょうか!!  一度比較してみたいものです。 画像は独特の描写となります。開放では、背景のぼけがグルグルまわったようになり、フレアーも出て滲みます。しかし他の大口径レンズと違うのは、立体感。このレンズにしか味わえない質感があります。左の図を見て下さい。これはアメリカのパテントの資料です。マクロプラズマットと同じように3つのレンズ構成図が描かれてあります。4枚4群、6枚4群(中の4枚が2群になったものと 外側に2枚づつが2群になったものがある)面白いですね   ではここで様々なキノプラズマットを紹介しましょう。 下の入り口から各キノプラズマットのページにお入りください