左と下の資料はルドルフがアメリカで1928年4月14日と1931年6月30日に出されたパテントのコピーである。1928年に出した物には、面白いことに2つのレンズ構成が書かれてあるのだ、6枚4群のレンズとマクロプラズマットの6枚5群のレンズ構成図だ、こういった資料を色々見るとその当時のことがわかってくるのも興味がある。左の下が1931年に出された資料のレンズ構成図である。マクロプラズマットは探すと色んな種類のレンズを見ることが出来る。キノと違ってシネ用のレンズではなくカメラと製版用のレンズとして作られた。ですから周辺がキノプラズマットより流れないし、ボケがぐるぐるしない。どちらかと言うと解像力と諧調(トーン)を重視して作られている。前のページでも述べたように、カメラ本体を生産していないレンズメーカは、ツアイスや他のカメラメーカよりメーカとしては弱い立場であることは言うまでもない、大メーカと対応に戦うには、やはり他のメーカとは違う戦略で行く必要があるのだ。どちらかと言うとマイヤー社の歴史を見て広角や標準レンズよりも望遠レンズの方が多く設計,製造している。ルドルフが入る前後で少し様子が一変しているのです。SLRカメラでも、広角レンズはプリマゴン35mmF4.5 (1957)とリディート30mmF3.5(1964年)です。1970年になってオレステゴン29mmF2.8を発表したくらいだ。        標準レンズもプリモプラン58mmF1.9とプリモター50mmF2.8(廉価版ドミプラン50mmF2.8) その後ドミロン50mmF2(1960) 1965年にオレストン50mm F1.8を発表 その他にトリオプラン50mmF2.8など、標準レンズは結構多いかもしれません。  望遠の種類に比べるとかなり少ない事がわかる。Meyer社は優れた工作精度が自慢だったのが(ツアイスの製品にも勝っていた)1960年台から作りがいい加減になって来ます。ライカスクリュウマウントやコンタックスCXマウントで唯一35mm連動として排出したのはこのマクロプラズマットのみである。 キノプラズマットの35mmも非連動ライカスクリュウマウントが現在希少ながら販売している物を見るが、残念ながら今残るマイヤー社のカタログには掲載されておらず、すべてが最近改造された物と思われる。(ライカの取扱い代理店商社が作ったと言われる方がいらっしゃるが定かではない)              ただ、軍用にエキザクタ用としてキノプラズマット35mmがナハトマウントで作られているようです。(私は、見たことが無いので定かではないですが。)以下に製版用のレンズと、中判用のレンズをあげております。  写真又は文字を押すと画面が変わります。