Plasmat Satz Ser.4 9×12

 

大判カメラ用のプラズマットレンズを2本紹介致します。1つはザッツプラズマット、もう1つはドッペルプラズマットで、Drルドルフの設計です。2つとも構成が同一、全く同じレンズを使っています。しかしザッツはシャッター付きで4×5が中心のレンズ、ドッペルはバーレルレンズ(1部シャッター付きも有るようです)4×5、8×10、11x14用が存在しています。両方とも前群と後群を交換でき、様々な焦点距離に出来ます。まずはザッツプラズマートですが、名称がザッツプラズマートとプラズマートザッツがあります。 カタログを見ると名称はザッツではなくダブルプラズマットと呼ばれていてF4とF4.5、F5.5の3種類がありその中でもSerie4No.1〜No4までありました。このページの下の方に参考資料を載せておきます。私の持っているザッツプラズマートは27cmと22cmと15cmのレンズ3本が入っており(下の写真)この組み合わせで焦点距離が決まります。   

27cm+22cmで 15cm F4               

27cm+15cmで 12.5cmF5          

22cm+15cmで 11cm F4.5になります。レンズは下のような革箱に入っています。

Dopel Plasmat 360mm F4

 

21/8インチ〜19インチまでのレンズが存在しています。F値も4と5.5のものが有ります。私の持っているレンズは360mmF4で黒色ペイントです。下の写真のように真鍮地のレンズもありバリエーションは色々有ったものと思われます。ザッツプラズマートと比べると漬物石になるのではないかと思えるほど大きくて重いです。プラズマットの中では8×10以上のフォーマットに使えるのが面白い所ですね

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Dopel Plasmat 360mm F4

 

描写に関してはキノやマクロプラズマットと同じ傾向ですが、キノのように画角が狭くないので周辺が流れたりはしない。コントラストは低いが柔らかな解像度の高い描写をし、色合いはプラズマート独特のヌメリのような彩りを発色します。他社のレンズとは一線を画する独特な描写が楽しめます。

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